ここに「風呂桶」がある。この中に水を入れたら、風 呂桶の水位が上がる。水を入れすぎると風呂桶から水 がやがてあふれ出る。さあ、何の話?風呂桶の話?
いいえ、風呂桶は「経済の生産能力」、水は「経済の総需要」
すなわち、「水を入れる」ことが「水位を上げる」ための必要条件になる。
そう、需要を増やすことがインフレになるための必要条件となる。
では、「デフレが不況の原因」という主張をこの「風呂桶」の議論で見てみよう。
先ほどの文章を逆さにすればよい。「水を入れる」ためには「水位を上げる」ことがまず 必要である。んんん?
実は、「水を入れる」ことは「水位を上げる」 ための十分条件とはならない。なぜか? 風呂桶を小さくすれば、水位 を上げることができるからだ。
実は、「水を入れる」ことは「水位を上げる」
つまり、デフレが不況の原因というなら、「水不足は水位が低いの
ダムの水位を上げるに
は、別に「水を入れ」なくてよい。需要を増やさなくてもよい。「ダムを小さく」してもよいだろう。そう、経済の需要が一定なら、経済の生産能力を小さくす
れば(石油コンビナートを破壊するなど)、「水位は上がる」(インフレになる)。
デフレが不況の原因。ならばその対策は簡単。デフレを解消すればよい。そのた
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