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永守社長は4月23日の記者会見で
「社員全員が休日返上で働く企業だから成長できるし給料も上がる。たっぷり休んで、結果的に会社が傾いて人員整理するのでは意味がない」
と発言したと報道され、論議を呼んだ。この「経営最優先」の発言については、高木会長も労働団体のトップとして黙っていられなかったようだ。
高木会長は、「仕事と生活の両立」を指す「ワーク・ライフ・バランス」の必要性を強調する中で、反面教師として日本電産社長の発言に言及。「休みたければ辞めればいい」発言については「この会社の時間外・休日労働の実態を調べてみたい」とした上で、「休日返上で働くから成長できる」との発言に対しては
「まさに言語道断。労働基準法という法律があることを、また、労働基準法が雇用主に何を求めていると思っているのか、どのように認識されているのか。ぜひ問いただしてみないといけない、そんな怒りの思いを持って、この日本電産のニュースを聞いたところであります」
と憤りをあらわにした。 これに対して舛添厚労相は、直後の来賓あいさつで
「労働関係法令はきちんと遵守してもらわないといけない。きちんと調査し、指導すべきは指導し、法律にもとるものがあれば厳正に処分する」
と応じた。
4月26日20時15分配信 J-CASTニュース
つねに経営者と企業家との対立は労使交渉の上では当然であり、小生はどちらの側にもつかない。ただ、経営者としては会社の業績を上げないといけないので、社員に懸命に働いてもらわないと困る。また、社員の側としては家族と過ごしたり、肉体的精神的疲労の回復は必要となろう。体を壊してまで働くとは、何か矛盾しているようにも思える。
ただ、今回の永守氏の発言は、永守氏らしい発言といえよう。実は小生永守氏に会ったことがある。子曰く、「サザエさんのエンディングソングを聴くのが嫌いなやつは、要らない」のだそうだ。
つまり、月曜日が来るのが嫌いなやつは来なくていい、という旨の発言であるが、これは経営者からすると、小生至極もっともに思う。
前にいた会社で働いていた頃、小生『こち亀』(サザエさんの後番組)が嫌いになった。これではダメだと思って、辞職願いをいつ書くか迷った記憶がある。何しろ、入社してまもなく辞職願いを書くとは思っても見なかったことであるから。
経営者、労働者それぞれ違う立場にいるので、大いに議論と交渉を展開すればいい。ただ、労働者が経営者の側に立ったり、逆に経営者が労働者の側に立つのはむしろ不自然だ。
連合は、ただ経営者を批判するのではなく、上がった成果をきちんと労働者に配分し、労働者の側が企業の経営に対してもっと発言、並びに参画できる機会の拡充に向けた施策を提案すべきであるといえる。
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