安倍晋三首相は1月26日、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)関連会合で、
「安倍政権に課せられた使命は、デフレから脱却し日本経済を再び成長軌道に乗せることだ」
と語り、その上で、金融政策について、
「政策手段は日銀が独立して行う。中央銀行の
独立性の維持はいささかも揺らいでいない」
と述べ、日銀の立場を尊重する考えを強調した。(時事通信)
日銀の独立性とは、小生の解釈では「国債の直接引受」からの独立ではないかと考えている。これまでの金融史から明らかなのは、中央銀行が戦争などの戦費調達の国債を引き受けることで、インフレを招来してきたことである。日本では、第2次大戦後のインフレがそれである。
中央銀行の独立性が高いほど、物価が安定しているというBarroらの指摘もある通り、独立性を守ることが、日本の通貨円の価値を守り、国債の価値・信用を維持し、強いては日本の政府への信用を担保し、民間の資本主義経済を安定化することにつながるのではないだろうか。
しかしながら、小生「中央銀行の独立性」についてもう少し掘り下げて考えてみる余地がありそうだ。
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