東大の岩本康志氏は日銀総裁候補について見解を述べている。
(1) インフレターゲット論は、…インフレを起こすことを目的としたものではなく,インフレを低位で安定させようとするものである。学界でも真剣に研究がされている議論であり,トンデモ経済学ではない。
(2) もっと重要なのは,日本銀行総裁には金融の専門的知識と経験が必要とされ,財政は強くても金融が弱い人はふさわしくない,ことだ。
(1)のコメントは小生も賛成だ。ただ、(2)のコメントについて、確かに日銀総裁は金融の知識が必要だろうと思うが、高度な金融の知識は本当に必要だろうか?
テーラールール、最適インフレ率などの学術的知識はなくてもいいのでは、と小生考えるがいかがなものか?
また、日銀総裁には国際経験が必要だろうか?国際会合では、通訳を通して懇談するのが通例だと思うので、別に英語は日常会話程度でいいのでは、と思う。日銀総裁が、宮沢喜一氏並に英語が話せればいいかもしれないが、それが日銀の政策運営によい影響を与えようか?
宮沢先生は政治家で首相だったから、英語が話せるというのは、外交上日本の立場を国内外に表明するには明らかによかったと思う。だが、日銀総裁が外国と交渉をするわけでもない以上、別に国際経験が必要であるとは限らないのでは?
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