Saturday, January 26, 2013

日本銀行の独立性

日本銀行の独立性について、

過去の各国の歴史を見ても、中央銀行の金融政策にはインフレ的な経済運営を求める圧力がかかりやすいことが示されています。

物価の安定が確保されなければ、経済全体が機能不全に陥ることにも繋がりかねません。

こうした事態を避けるためには、金融政策運営を、政府から独立した中央銀行という組織の中立的・専門的な判断に任せることが適当であるとの考えが、グローバルにみても支配的になってきています。

この文面、読めば読むほど難しい。特に2点について、

(1) 中央銀行の金融政策にはインフレ的な経済運営を求める圧力がかかりやすい

(2)金融政策運営を政府から独立した中央銀行という組織の中立的・専門的な判断に任せる

しかしながら、 例え専門的・中立的な判断に任せても、インフレ(物価の持続的騰貴)にならないという保証がない。その保証はどこにあるのだろうか。

政府の圧力を払いのける能力が高い「専門的な人々」なら良いかもしれないが、ここでいう「専門的」とは「金融政策運営に長けた」ことをいうのであろう。金融政策に秀でた人が政府の圧力を払いのけることにも秀でている、とは限らない。

日本銀行の「独立性」とは、いったい何を守り、何をもって物価安定に寄与するというのだろうか。この点をもう少し明確にする必要がある。



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