Friday, August 03, 2007

日本の教育

04/15/08加筆修正

「学歴詐称」職員 横浜市700人に
8月3日8時0分配信 産経新聞

 ごみ収集などに携わっている横浜市の職員約700人が、大学や短大を卒業しているのに「高校卒業」などと偽り採用されたと自己申告していたことが分かり、横浜市が2日、発表した。自己申告のため詐称かどうか判断できないケースも含まれ、実際の学歴詐称は500人程度になる見込みという。 大阪市などで発覚した学歴詐称問題を受け、同様の職員がいるとの情報が寄せられたため、横浜市が調査。7月中に自己申告した場合は1カ月の停職処分、8月1日以降に発覚した場合は懲戒免職とする方針を打ち出して調査した。 調査は、受験資格を高卒までと限定しているバスの運転手やごみ収集に携わる職員、学校給食の調理員などの技能職員8167人が対象。申告者が多かったのは交通局220人、教育委員会190人、資源循環局100人、水道局70人などで、31局区にまたがった。

この事件は実は大阪市でも問題になった。就職難で仕方なく、学歴を詐称して、職に就いたというある種の「悲劇」である。大学を卒業しているのに、高卒として採用されたことが社会問題となった。

しかしながら、私は学歴詐称をした張本人とそれを知っていた市当局だけの問題ではなく、大学人、教育者の問題でもあろう。

さて、「大学は出たけれど・・・」というコピーは丁度昭和恐慌の頃から言われていた。東北の貧しい農村では娘が遊郭へ売られ、この発端となった金輸出解禁(これは相対的な円の価値を高騰させ、日本の産業に打撃を与えた)に業を煮やした青年将校は、井上準之助、浜口雄幸ら重要閣僚の暗殺を企てた。

しかし、今ほどセーフティーネット、社会保障が充実している中でも、「大学は出たけれど・・・」というコピーが通用する。もちろん、日本が不況にあえぎ、就職難で仕方なく不本意な企業に入り、やりがいも見出せず飯を食うためのサラリーマン生活を送っている人は大勢いよう。また、それが嫌で夢を追っかけフリーター生活を送る(私のような人)人も大勢いよう。

大学という最高学府を出たのであるなら、出たなりの価値ある就職をしなければならないし、その努力を怠ってはならない。何も大企業に就職することだけが、価値あることではないだろう。また一方で、重大な局面で何とかしようとするのも大学を出た人間に求められよう。

どこも雇ってくれないのなら、自分で仕事を作るしかないだろう。セルフエンプロイメント(自己採用)である。

そもそも、働くことや生きること全般を含めた職業意識は教育により育まれようし、教育は人を変える力があると信じている。教育は自分とその周辺の人を変える機会であり、そして何よりも豊かな人生を送る糧を提供するものである。目には見えないが、大切なものである。

今の日本の学校は生徒の個性を育てるとは言うものの、実際は生徒に無意味な大学「入学」訓練をほどこしている。実にくだらないことに時間とエネルギーを投下しているのである。確かに、受験教育もいいところはあろう。短期間に集中的に科目習得するには「詰め込み」受験勉強式にやるのか手っ取り早い。

本来は、受験「競争」という「競争原理」が問題なのでなく、受験教育という「中身」を問うべきではないか?もう少し実社会に根付いた教育訓練もあっていい。インターンシップはいい試みのひとつである。

上記の一件は、日本の教育が本当の意味で、人を育てるという意味で機能していないことの証左ではなかろうか?意外に深刻な一面をはらんでいるといえよう。

2 comments:

Anonymous said...

็้Hi , TARO I am CHANA you remember me
Are you OK
How are you study in USA

Taro said...

Long time no see, Chana! Of course, I remember you! Don't worry. Because I have a few people seeing my blog. You are a very important person, VIP!

By the way, how is the weather in Thailand? Is it humid? In Japan it is so humid that I can't study economics. I have no air conditioner and only electric fan. Very humid and hot.

I'm going to leave for USA in a week. However I'm a poor English speaker, so very nervous of my coming life in USA. Thank you for your greeting!

Please come back again! I'm waiting for you.

Taro