大阪府の北部を地盤とする池田銀行(大阪府池田市)と南部を地盤とする泉州銀行(同岸和田市)は21日、経営統合を検討していることを明らかにした。年内にも共同で持ち株会社を設立し、両行を傘下に入れた上で合併する方針。早期の基本合意を目指す。
池田と泉州の両地銀は、経営統合により拠点網を大阪府全域に拡大することで、融資競争が激化する同地域で生き残りを図る。関西地区は大手行のほか有力地銀による府県境を越えた出店競争が起きており、地域金融機関の収益環境は厳しさを増している。このため、今回の経営統合を機に関西での地銀再編が一気に加速する可能性もある。統合後の預金残高は約4兆140億円(2007年12月末時点)で、関西地区の地銀では京都銀行に次ぐ規模に浮上する。
2月21日9時1分配信 時事通信
大阪府北部を地盤とする池田銀行(大阪府池田市)と同府南部を地盤とする泉州銀行(同岸和田市)の2地方銀行が経営統合を検討していることが21日、分かった。来春にも持ち株会社を設立して統合する方針で、今週中にも発表する。
統合すれば、総資産は関西の地銀で京都銀行に次ぐ2位の規模となる。関西では地銀同士の競争が激化、将来的に大正銀行(大阪市)が合流する公算も大きく、新たな地銀再編の呼び水となる可能性もある。
池田、泉州は来春にも持ち株会社を設立して両行が傘下に入る方向で検討している。池田は同府北部から阪神間、泉州は同府南部が営業基盤となっており、店舗などの重複が少なく、統合効果が大きいと判断した。総資産(07年9月末)で、りそなグループの近畿大阪銀行、三井住友グループの関西アーバン銀行を抜き、同府内で最大の地銀になる。 関西では企業向け融資が伸び悩んでおり、近県の地銀が中小企業の多い同府内、阪神間に進出。地銀同士の貸し出し競争が激化している。池田と泉州は、統合で総合力の強化を目指す。 池田は07年12月末時点で547億円の有価証券含み損を処理するため、今年3月に三菱東京UFJ銀行を引き受け先とする300億円規模の増資を実施する計画。泉州は三菱東京UFJ銀が67.8%を出資している。池田、泉州の統合で三菱UFJフィナンシャル・グループの持ち株比率は40%前後になるが、売却などで20%まで引き下げ、三菱東京UFJ銀が14.9%、その他関連会社が5.1%とし、経営の独立性は維持する。一方、大正も三菱東京UFJ銀が筆頭株主となっている。 関西の地銀の再編は、04年の関西銀行と関西さわやか銀行の統合で関西アーバン銀行が誕生して以来。全国的には、07年4月に福岡銀行と熊本ファミリー銀行がふくおかフィナンシャルグループを設立。同10月には親和銀行が統合し、総資産で国内トップの地銀が誕生している。
2月21日11時35分配信 毎日新聞
これは興味深い。銀行の再編は、大手行から地銀へと広がっているようである。関西の景気動向は決してよくない中、関西地銀は融資競争の激化に見舞われているようである。泉州銀は泉南地区に強いが、泉州には他に和歌山銀との合併後の紀陽銀もある。紀陽銀の動向も気になるところである。
とにかく、両行の動きにしばらく目が離せない。
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