しかし、「大学を作りすぎた」という話がないのは不思議だ。戦後、駅弁大学、つまり和歌山大学みたいな国立大を作ったが、大学数が急速に増えたのは90年代以降で、さらに学部を増やし、補助金を与えている現状だ。
観光学、地域創造学、国際環境学、総合政策学など既存の学部を合わせたものに税金を突っ込む。新手の交付金目当て、「おれおれ詐欺」ならぬ「学学(がくがく)詐欺」にも思える。それよりも初等教育に金遣え、とはすごく正しい。
同時に、「大学に実務教育を」とは矛盾した議論だ。「実務」は職場で、「教養・哲学」は大学で学ぶべきもの。大学の役割と税金の使い道を再考すべきだ。
No comments:
Post a Comment