Sunday, March 30, 2014

消費増税について(ショート・バージョン)

消費増税について考えてみた。

(1)商品の値上がり
商品価格は今回の消費増税分の最大3%まで上がらず、累積的に消費税負担が増えない措置があるので、商品価格の上昇は軽微である

しかし、増税を商品価格に転嫁できないために、生産者・販売者には「見えない負担」を強いられうる。

(2)景気・物価への影響
消費需要に関してはこの30年かなり安定的に推移し(GDPの60%)、消費需要を大きく減少させないだろう。

投資財への増税は、投資財需要を減少させ、景気を悪化させるかもしれない。

結論として、消費増税の景気と物価への影響は、消費需要の歯止め効果(ラチェット効果)と投資需要の低下効果のどちらが大きいかに依存。比較的軽微な影響にとどまるかもしれない。

(3)低所得者への対応
低所得者はその分消費支出が小さいので、消費税の負担は実は小さい。

しかしながら、同じ所得階層でも、医薬品などの価格上昇は疾患を抱える人々に対して負担を強いられ、所得分配に著しい不公平感が出てくる。

年収が不安定という世帯も多く、軽減対策は考えるべき課題である

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