Sunday, July 02, 2006

橋本龍太郎と小泉純一郎

元首相橋本龍太郎氏が7月1日亡くなった。彼は「ハシリュー」で親しまれた。彼は偉大な政治家だったのか? その真価は後ほど問われようが、橋本氏は行政改革、省庁再編に尽力したといわれている。 財政難を理由に、消費税を3%から5%へ増税したことで、不況を深刻化させたことは、橋本氏の大きな失点といわれているが、消費税を上げたタイミングが悪かったにせよ、来るべき少子高齢化社会を見込めば消費税は上げざるを得なかった。その点で、橋本氏は間違っていなかった。

しかしながら、私は現在の首相である小泉純一郎氏の方が、郵政改革、道路公団の民営化、イラク派兵、日米同盟強化などの点でより大きな仕事をしたと思っている。

小泉改革は、これからの少子化日本に向けて、出来るだけ民間に出来ることは民間に任せ、政府の規模を小さくしようとし、その役割を(まだまだ未完成ながら)限定化させようとした。なによりも、歳出構造を見直そうとし、財政赤字、政府債務の削減に向けて、国債30兆円枠を設定したり、プライマリーバランス(単年度の財政黒字)達成目標を掲げるなど、尽力した意義は大きい。

一方で、小泉改革は格差社会を作ったといわれているが、その真偽はよくわかっていない。いずれにせよ、歳出削減、歳出構造の見直し、公務員の削減をはっきりと訴えたことは配点が高いといえる。

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