久米郁男(2013)『原因を推論する 政治分析方法論のすゝめ』有斐閣
p230の「啓蒙主義政治学は、・・・研究課題の選択は価値判断に基づいて行われるべきだという主張を行っていたとする」
なるほど、これは政治学の話だけではなく、経済学にも当てはまることかもしれない。
「我々が生きている世の中は失業など矛盾だらけ。矛盾を解決し、人々の幸福を実現する」ことが経済学であるという考えは、『啓蒙主義経済学』と言えるだろう。
啓蒙主義経済学の役割は、マルクス主義経済学が担っていたように思うが、近代経済学(特にケインズ主義経済学)もその役割を担っていたように思う。
経済学も経験的・実証的な分析が主流となり始めたのは、ケインズ経済学が退潮した後の、ここ20~30年ぐらいではないだろうか。
No comments:
Post a Comment